大学のバスケットボール部のキャプテンが最高にかっこ良かった

私が20歳、大学2年の時のことです。大学でバスケットボール部に所属しておりました。当時キャプテンを務めていたのは4年生の先輩。その先輩の話です。その先輩はバスケがとてもうまいだけでなく、練習外でも優しく接してくれていつでも頼もしい先輩でした。

試合でもチームを引っ張るエースで幾度となくチームのピンチを救ってくれました。言うならばその人のチームといっても過言ではないくらい影響力を持った人でした。そのキャプテンの代、最後のリーグ戦、私も試合に出させてもらっていたのですが、チームの結果は思うようにいかずキャプテンもチームも苦しい状況にありました。

リーグ終盤、降格争いの危機にキャプテンが負傷してしまう

 
リーグ戦は上位になればリーグ昇格、下位になれば降格という制度があり、私のチームは負けが続き降格の可能性もあるという厳しい状況でした。リーグ戦は残すところ2試合。この2試合に連敗してしまった場合、降格となってしまう大事な試合でした。

1試合目、試合序盤から僅かながらリードを奪っていましたが、前半終了間際にキャプテンが負傷してしまいます。軽い怪我かと思いましたが自力で歩くことができないほどの大怪我だったようです。試合も大黒柱を失い後半に逆転負けを喫しいよいよ追い込まれてしまいました。 次の試合は翌日で、この日の様子からキャプテン抜きで戦わなければいけない状況、チームの雰囲気は最悪でした。

負けたら降格の最終戦、キャプテンの決断。

 迎えた最終戦、キャプテンは松葉杖等はしていなかったものの明らかに歩き方が普通ではなく、かなり重症のようでした。しかし、本人は軽い捻挫と言い張り試合には出るとのこと。歩くことすらまともにできない状況で試合で活躍できるはずもないのですが、ここまでチームを引っ張ってきたキャプテンに判断を任せることになりました。

試合が始まると、やはり怪我の影響があり明らかにいつものような動きはできず痛みをこらえながらプレーをしているもののキャプテンが活躍できない分、リードを奪われてしまいます。
 

ハーフタイムになると、リードを奪われていましたが、キャプテンがチームを鼓舞します。「これで最後やぞ、4年間の最後がこれでいいんか、あと20分出しきるぞ!」と。その時のキャプテンの顔つきは忘れられません。

最後に見たキャプテンの意地

後半になると少しは慣れてきたのか、キャプテンの動きも良くなってきます。私もそれに触発され頑張り、なんとか僅差のビハインドでくらいついていきます。しかし点差は縮まらず残り2分で5点ビハインドと厳しい状況に追い込まれました。そんな状況からキャプテンが3ポイントを2本連続で成功。

結果的にチームは逆転勝ちを収め降格を免れました。試合が終わるとキャプテンはその場に倒れこみ、抱えられて病院へ行きました。後から聞いた話ですが、前の試合で靭帯を損傷していたとのこと。普通だったら当然試合に出て良いはずはないのに、試合に出て、最後に逆転勝利を呼び込み。その姿に感動し、本当にかっこよかったです。

思いを受け継いだ私とチームメイト

今までも練習は一生懸命やってきましたが、この試合を経て私のバスケに対する姿勢が変わりました。多分、私だけでなく周りのチームメイトも同じことを感じていたと思います。次の年も、私の代も結果としてリーグ昇格は果たせませんでしたが、確実に以前よりも良いチームへと成長することができたと思います。キャプテンは無理をした影響で完治はしないそうです。それでも後悔はないと言っており、私も同じような人間になりたいと感じました。